こち亀で有名な亀有駅。駅徒歩5分にアリオ、徒歩1分圏内にヨーカドー・リリオ・ビーンズがあり駅周辺の生活利便性が非常に高い庶民派の街。亀有メンチやピザの名店「タサキ」など美味しいお店が多いのも特徴。
マンションログ管理人のルークです。
J R常磐線「亀有」駅は北千住より先の駅の中で安定した人気を誇る駅です。
都心に近く始発が出ている綾瀬よりむしろ亀有を選ぶ人も多いと言われています。
それはアリオがあることや飲食店の豊富さが挙げられると思います。
条件の良い新築マンションが出れば周辺の住み替え需要ですぐに完売。
北口徒歩4分のところにクラッシィハウス亀有が分譲中ですが、1階に全てにサミットが入る予定です。
賃貸マンションもちらほら建設されていて学生も安く住める場所だと思います。
そんな亀有駅の住みやすさや魅力を掘り下げていきましょう。
Contents
将来性
あまり知られていませんが、直近では駅近の複合開発、中長期的には有楽町線の延伸計画と将来性は非常にある駅です。それぞれ詳細を見てみましょう。
商業一体の複合開発が進行中
現在、北口から綾瀬駅方面徒歩4分のところにクラッシィハウス亀有が建設中です。クラッシィハウスは住友商事ですね。
南向き中心で目の前が病院なので半永久的に眺望が確保されていて土地の形も良い、という非常に好条件の物件です。
この1階にサミットが入る予定なのですが、かなり広い敷地にサミットとトモズが入ることになるので、周辺の住民はかなり期待していると思います。
※クラッシィハウス亀有公式HPから引用
北口の綾瀬方面はドラッグストアや業務用スーパーはあるものの品揃えが多いザ・スーパーというスーパーがない空白地帯なので、かなりの賑わいが想定できますね。
有楽町線の延伸計画
これは噂ではなくちゃんと江東区のHPに掲載されている計画です。以下のオレンジ色の部分を見てください。亀有まで伸びているかと思います。
※江東区HP「地下鉄8号線(有楽町線)の延伸(豊洲~住吉)」から引用
HPには以下のように記載されています。
東京8号線(有楽町線)豊洲~亀有、東京11号線(半蔵門線)押上~松戸を延伸する構想です。
国の都市交通審議会答申第15号(昭和47年)において、東京8号線は亀有まで、11号線は深川扇橋までが答申されました。その後、国の運輸政策審議会答申第7号(昭和60年)では、東京8号線は亀有以北の武蔵野線方面まで、東京11号線は松戸市までが答申されています。さらに、平成12年の運輸政策審議会答申第18号では、東京8号線は野田市まで、東京11号線は松戸市までが目標年次までに整備着手することが適当な路線と位置付けられています。
※江東区HP「地下鉄8号線(有楽町線)の延伸(豊洲~住吉)」から引用
「いつ頃の予定なの?」という疑問が出てきていると思いますが、残念ながらまだ具体的な計画は発表されていません。現時点ではこういった構想があるという程度の情報です。
ただ、江東区の公式HPに掲載されているということですから実現しないということはないと思っています。10年、15年単位になるかもしれませんが実現はするでしょうね。
実現したら都心へのアクセスが良くなり資産価値が上がることは間違いありません。それを見越して駅前のマンションを購入しておくというのはありだと思います。
人口動態
次に亀有駅の利用者数、葛飾区の人口をチェックしておきましょう。(亀有駅は南口が葛飾区で北口は足立区になりますが、たぶん葛飾区の方が多いと思います。)
亀有駅の乗降者数
西暦 | 乗降者数 |
2015年 | 41,058人 |
2016年 | 41,601人 |
2017年 | 42,020人 |
2018年 | 42,854人 |
2019年 | 42,901人 |
人口減少時代において駅の利用者数が増加しているというデータは資産性に大きな影響を与える要素だと思います。
将来的にもリセールがしやすい地域であり新築マンションには欠かせない駅力が高まっているということです。
葛飾区の人口
西暦 | 人口 |
2021年2月 | 463,375人 |
2021年3月 | 462,987人 |
2021年4月 | 463,176人 |
2021年5月 | 463,152人 |
2021年6月 | 463,046人 |
葛飾区の人口は横ばいですね。駅前はもう広い土地がなく大規模なマンションはしばらく出てこないような気がするので、急激に増加するということは考えづらいです。
ただ、減少傾向にあるわけではないので、良くも悪くも横ばいで推移しているということでしょうかね。
足立区の人口
西暦 | 人口 |
2021年2月 | 690,610人 |
2021年3月 | 690,259人 |
2021年4月 | 691,190人 |
2021年5月 | 691,377人 |
2021年6月 | 691,268人 |
足立区の人口も若干増加しているものの横ばいと言って良いと思います。
葛飾区と足立区の人口が横ばいなのに亀有駅の利用者は増加しているということで、亀有駅周辺は人口が増加していて人気の駅であることが窺えます。
自然環境
以下の図を見ていただくと分かりやすいと思います。
※クラッシィハウス亀有公式HPから引用
緑色の数字の部分は公園や緑地です。駅周辺に無数に存在していることが分かります。
特に右上の中川公園は有名ですね。ピクニックをしたり、キャッチボールをしたりと亀有ユーザーの憩いの場になっています。
左上の大きな公園は東綾瀬公園ですね。少し歩きますが、この公園も非常に大きくて散歩やランニング、春は花見などに利用されている公園です。
商業施設・飲食店
商業施設はなんと言ってもアリオでしょうね。駅徒歩5分の距離にアリオがあるので、一通りの買い物はここで済ませることができます。
※クラッシィハウス亀有公式HPから引用
私も何度か言ったことがありますが、ここのアリオは混み方がすごいです。^^;
亀有の人は休日みんなアリオに来るのかな?ってぐらい混みます。
また、飲食店も非常に多く美味しいお店が多いのも特徴です。
- 亀有メンチ
- タサキ
- つけ麺道
亀有メンチは有名ですね。商店街の中にあって持ち帰りも可能。食べ歩きもできるので非常に人気で街ブラ系のテレビでも度々取り上げられるお店です。
物価
物価に関する口コミをいくつか見てみましょう。
東京都内でありながら下町で物価が安い。都内のザワザワ感が無くのんびりしている。
今ではアリオ亀有などの大型商業施設があり便利であるが、当時は中小の商店が多く、物価も比較的安かった。個人商店のひしめくアットホームな商店街が気軽な普段使いの買い物に良かった。
※スマイティの亀有駅の街レビューから引用
物価に関しては比較的安い方だと思います。
というのも北口と南口それぞれ商店街があり、安い下町系のお店がたくさんあります。
激安の野菜を販売しているお店やお菓子店、焼き鳥屋など、安くて美味いお店が多い印象です。
ハザードマップ
亀有駅はハザードマップが唯一のウィークポイントですね。
以下は荒川が氾濫した時の洪水マップです。
※葛飾区水害ハザードマップ(令和2年発行)から引用
色が濃いところは洪水の被害に遭う想定です。亀有駅周辺は影響があるということになっています。また、中川の洪水マップでも同様に色がついていて水害の影響がある地域であることは間違いなさそうです。
川と川に挟まれたエリアであり、台風や大雨の時は心配な地域です。中川沿いの戸建てはかなりお安い金額で売りに出されている印象がありますが、多分ハザードマップの影響であまり売れないのでしょうね。^^;
治安
葛飾区の公式HP上で公開されている犯罪発生件数を見てみましょう。
2018年 | 3,654件 |
---|---|
2019年 | 3,365件 |
2020年 | 2,693件 |
※葛飾区HP「区内の犯罪発生情報」から引用
葛飾区の犯罪発生率は0.058%となっていて発生率はかなり低いということが分かります。都内では1%を切るところはたくさんありますが、0.5%台の区はあまりないと思います。
ただ絶対数はそこまで少ないとは言えないような気もします。人口が多いので仕方ない部分はありますが、もう少し絶対数は少なくなってほしいところです。
子育て支援
日経DUALと日本経済新聞社が「自治体の子育て支援制度に関する調査」を実施した2020年版「共働き子育てしやすい街ランキング」では葛飾区は全国2位です。
以下は日経BPの記事から引用した内容です。子育て支援が手厚いということも亀有駅が人気の理由の一つになっています。
2位の東京都葛飾区(19年は総合編1位)は、認可保育所の定員を増やしているほか、認証保育所に通う家庭には最大5万円(第3子・無償化対象児童)の補助がある。病児・病後児保育施設が区内に11カ所あり、保育士が自宅を訪問する訪問型病後児保育も実施。区内10カ所以上の公共施設で助産師や保健師などの相談員が妊婦と面接を行い、一人ひとりの状況に合わせた「ゆりかごプラン」を作成するなど、きめ細かい支援がある。コロナ下では妊婦に渡す「妊娠子育て応援券」を1万円上乗せしたほか、国の特別定額給付金の対象外となる新生児に対して、12月末までに生まれた子に10万円を給付する。
※日経BP「日経DUALと日本経済新聞社が「自治体の子育て支援制度に関する調査」を実施」から引用
妊娠期のマタニティパス
妊婦さんに向けた支援として、「マタニティパス」があります。バスや電車で利用できる5,500円分の交通ICカードがもらえます。
何度か通院が必要になるでしょうから、5,500円である程度は賄えますよね。これは葛飾区独自の支援制度です。
三人乗り自転車の購入補助
お子さんが二人以上いる家庭は三人乗りの自転車の購入にあたって総額の2分の1、上限3万円までの補助が出ます。
これは嬉しい補助ですね。電動自転車ですと結構お高いので、6万円以上の自転車を購入すれば3万円もらえるようなものですね。
足立区も手厚い子育て支援あり
足立区は「認証保育所保育料負担軽減(利用者助成)制度」という認証保育園のお金をほぼ全額負担してくれるという制度があります。
この「ほぼ全額」というところがポイントです。例えば0歳〜2歳児の場合ですと月額上限4万円の補助が出ます。4万円って凄くないですか・・?おそらく認証保育園は月額が5万円前後だと思いますし、安いところは4万円ちょっとぐらいと思います。
それを考えると自己負担は5千円ぐらいで済むということになりますね。いっそのこと保育園より認証保育園に入れたほうが良いのでは・・と思うぐらいの制度ですね。
亀有駅の総合評価
総合評価は50点満点中42点です。
都心へのアクセス | ★★★★ |
---|---|
飲食店 | ★★★★ |
商業施設 | ★★★★ |
ハザードマップ上の安全性 | ★★ |
人口・駅利用者 | ★★★★★ |
治安 | ★★★★★ |
将来性 | ★★★★ |
物価 | ★★★★★ |
子育て支援 | ★★★★★ |
自然環境 | ★★★★ |
5点満点の項目は人口・駅利用者、治安、物価、子育て支援の4項目となりました。
ハザードマップだけ★2個になってしまいましたが、その他の項目は全て4個以上を獲得しており、全体的に評価は高めだと思います。
将来性も★4個にしていますが有楽町線の沿線計画が具体的になり始めたら★5個にしたいと思います。現時点ではまだ目処が立っていませんので★は4個ですかね。
駅の利用者は増加していて古くから亀有に住んでいる地元の人と、ここ数年のマンション建設ラッシュで新しく引っ越してきたファミリー世帯が混在していて、すぐに衰退する心配もない駅だと思います。
駅近のマンションを購入しておけばまずリセールに困ることはないかなという印象です。都心へのアクセスも不便ではないので千代田線沿いで住まい探しをする方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
本記事がマンション購入を検討されている方に少しでも参考になれば幸いです。購入手続きや情報収集たいへんだと思いますが、一生の買い物なので妥協せずに頑張ってください!
それではまた!読んでくださあり、ありがとうございました!(^^)